XRD等の測定データの解析から結晶内原子配置等の詳細な情報が得られます
リートベルト解析の概要
リートベルト解析とはXRD(X線回折法)や中性子線回折法の測定データを解析する手法の一種です。
既存手法による格子定数・空間群などの同定に加え、試料の結晶構造モデル(候補)がある場合は
単位格子内部の原子配置など、より詳細な結晶構造情報を得ることが可能です。
リートベルト解析の特徴
どの様な試料が解析可能か?
- 結晶試料(非晶質は不可)
- 粒径1~5μm以下の粉末試料
- 試料の結晶構造モデル(候補を含む)がある
どの様な物性情報が得られるか?
- 物理反応・化学反応の前後における結晶構造の変化
- 構造欠陥(置換・欠損)による結晶構造の変化
- 既存手法では困難な、分子/結晶構造が互いに類似する多相試料の同定
- 結晶相の数が多く、解析が困難な多相試料の同定
リートベルト解析実行例
①結晶の構造モデルを作成
Al2O3

+
ZnO

=
混合粉末試料(質量比は不明)



②結晶構造モデルから
回折パターンを計算


③計算値と測定値の差分の総和が
最小となる様にパラメータを精密化

2θ(°)
赤色点:XRDによる測定値/青色線:リートベルト解析による計算値/緑色線:測定値と計算値の差分

構造モデルのパラメータ
| 試料/単位格子の辺 | 辺長[Å] | 質量比[%] | |
| Al2O3 | a,b | 4.759 | 50.56 |
| c | 12.99 | ||
| ZnO | a,b | 3.250 | 49.44 |
| c | 5.206 | ||
※結晶構造図はVESTAを利用(https://jp-minerals.org/vesta/jp/)