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SiON極薄膜中の成分深さ方向分析

TOF-SIMSで無機物の分子情報を深さ方向に捉えることが可能

概要

Siトランジスタのゲート酸化膜として用いられているSiON膜はリーク電流を抑えるため、Si酸化膜にNを導入して形成されます。基板との界面特性を良好にしながら誘電率を確保するには、SiON膜中のNの分布を厳密に制御する必要があります。1nm膜厚のSiON膜中でのSi酸化物・窒化物の分布をTOF-SIMSを用いて評価した事例をご紹介します。TOF-SIMSは表面で高い深さ方向分解能を持ち、感度良く分子情報を得ることができるため、SiON極薄膜中の組成分布を明瞭に得ることができます。

データ

膜厚1nmのSiON膜(窒素濃度は約1%)について、深さ方向でのSiの状態分布を示します。
1%の窒素の深さ方向分布を感度良く得ることができました。
また、イメージ分析により表面数nm程度について状態の分布を視覚的に捉えた評価が可能です。
XPSやSIMSと併用することで、濃度の定量評価も可能です。

Siの分子情報の深さ方向分析結果(TOF-SIMS)

図1 Siの分子情報の深さ方向分析結果(TOF-SIMS)

Siの分子情報の深さ方向分析結果(TOF-SIMS) Z=3nm
HO-Si-O O-Si-O-Si-O Si-N-Si Si-Si
HO-Si-O O-Si-O-Si-O Si-N-Si Si-Si
図2 Siの分子情報の断面方向のイメージ像

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MST技術資料No. C0264
掲載日
測定法・加工法 [TOF-SIMS]飛行時間型二次イオン質量分析法
製品分野 LSI・メモリ
分析目的 化学結合状態評価/組成分布評価/その他

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