TOF-SIMSによる拭き取り残渣の可視化
概要
医療機器のパンフレット等に洗浄方法を記載する際には、その洗浄方法の妥当性を確認する必要があります。今回は医療機器の拭き取り方法の検証実験として、血液モデル薬物のウシ血清アルブミン(BSA)をアセチルセルロース(TAC)のシート・SUS製メス・ガラスにそれぞれ塗布し、拭き取り前後の成分残渣評価をTOF-SIMSで行いました。その結果、BSAの拭き取りには水よりもエタノールの方が適していることや、基質によって拭き取り効果が異なることがわかりました。
データ
実験内容
- TACシート・SUS製メス・ガラスにBSA10μl(1mg/ml)をそれぞれ滴下し、試料を乾燥させ蒸発乾固した。
- BSA乾固物を純水又はエタノールを含ませた布で拭き取り、TOF-SIMSで測定した。
- ウォーターマーク内のタンパク質の検出量から溶媒及び基質による拭き取り効果を評価した。

図1 BSA乾固物
拭き取り残渣の可視化
| BSA乾固物 | 水拭き後 | エタノール拭き後 | ![]() | |
| アセチル セルロース (TAC) | ![]() | ![]() | ![]() | |
| SUS | ![]() | ![]() | ![]() | |
| ガラス | ![]() | ![]() | ![]() |
図2 タンパク質成分のイメージ結果(5mm角)
溶媒及び基質による拭き取り効果の比較

■BSA乾固物
■水拭き後
■エタノール拭き後
図3 溶媒及び基質による拭き取り効果の数値化*
* ウォーターマーク内の検出量を比較
**BSA乾固物を100として規格化









