石油製品の組成同定、分子量分布の評価、オイル種類の区別が可能です
概要
オイル、グリース等の石油製品は様々な組成の炭化水素の混合物であり、その定性分析にはGC/MS 法が有効です。ここでは、分子量分布の異なる市販のオイルをソフトイオン化法で測定した事例を紹介 します。ハードイオン化法(EI法) に対して、ソフトイオン化法(FI法・FD法) では分子イオンの検出が可能 であり、オイル成分の組成評価に有効です。特にFD法では揮発しにくい高分子量の成分を含むオイル の評価にも適用することができます。
データ
表1 オイルの組成・分子量分布評価に適したイオン化法まとめ
| GC/MSイオン化法 | |||
| オイル種類 | ハードイオン化法 | ソフトイオン化法 | |
| EI法 | FI法 | FD法 | |
| オイル1(揮発性) | ×※参考データ | 〇※測定データ1 | 〇※測定データ2 |
| オイル2(難揮発性) | × | × | 〇※測定データ2 |
EI法(電子イオン化法)
参考データ
主要ピークのマススペクトル
検出されるのは14Da (CH2) 違いのフラグメントイオン(※) のみ




FI法(電界イオン化法)
測定データ1
クロマトグラム

主要ピークのマススペクトル



FD法(電界脱離法)
測定データ2
マススペクトル


| 数平均分子量(Mn):509 重量平均分子量(Mw):548 分子量分散度(PDI) = 1.08 |
| 数平均分子量(Mn):995 重量平均分子量(Mw):1080 分子量分散度(PDI) = 1.09 |
